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Beautiful Japan 絵空事 bjjapan.exblog.jp

日々徒然に思いつくままを・・・MISAKOの独り言です。


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東大ヒュッテ 7月11日

ここも宿の方に教えて頂いた・・・長靴が必需品だと言われた・・・持っていてよかった^^
トウヒの木・・・初めてこれがトウヒの木なんだと認識した。今までにも見ているとは思うのですが・・・書いてないとなかなか覚えられないものです^^;
星野道夫さんの著書の中にいつも出てくる樹だ・・・

土砂降りの中・・・なんだかちょっと星野さんのアラスカを感じることができてうれしかった。。。

道は水溜りになっていて・・・斜面は川のようになっていた・・・長靴をはいてジャブジャブと歩く・・・とても楽しい・・・
なんだか子供の頃に帰ったような錯覚に陥る気持ちだけは・・・踏みしめる大地がとても柔らかい(笑)

ここに来たら・・・星野さんの本が無性に読みたくなった・・・・・
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枯れ枝を集めながら、夕暮れのトウヒの森を歩く。
湿った大気が、ゆるく、暖かい。

森のカーペットに落ちているムースの糞に、少し水気が混じってきた。
ヤナギの新芽が出始めたのだろう。

アカリスの鳴き声があちこちから聞こえてくる。
森も少しずつ動き始めた。

小さな焚き火が揺れている。パチパチパチパチ、僕の気持ちをほぐしてくれる。
熱いコーヒーをすすれば、もう何もいらない。

やっぱりおかしいね、人間の気持ちって。
どうしようもなく些細な日常に左右されてゆくけど、新しい山靴や、春の気配で、こんなにも豊かになれるのだから。

人の心は深く、そして不思議なほど浅い。
きっと、その浅さで、人は生きてゆける。

夜になり、星が出た。ランタンに火をともし、日記をつける。
今年もまた始まった。

「アラスカ 風のような物語」早春より抜粋

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薬草を採りにゆく朝は水だけを飲むんだ。
そして自分自身も植物と同じレベルにもってゆく。
だから心の中で話しかけることも大切だ。

そうやって心も身体も植物のレベルになって森の中に入ってゆくと、
自分が薬草を見つけるのではなくて、
薬草に導かれながらいつの間にかその前に立っている。

「植物も人間と同じようにたましいをもっているから・・・・・・・」

「星野道夫の仕事〈第4巻〉ワタリガラスの神話」より抜粋


僕たちが生きていくための環境には、
人間をとりまく生物の多様性が大切なのだろう。

オオカミの徘徊する世界がどこかに存在すると意識できること・・・・・・・・

それは想像力という見えない豊かさをもたらし、
僕たちが誰なのか、いまどこにいるのかを教え続けてくれるような気がするのだ。

少し寒くなってきた。

アカリスの警戒音はまだ聞こえている。
雪をかぶったトウヒの木々を見上げても、どこにいるのかわからない。

これから長い冬が始まる。

「星野道夫の仕事 第3巻 生きものたちの宇宙」より抜粋

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目に見えるものに価値を置く社会と、
見えないものに価値を置くことができる社会の違いをぼくは思った。
そしてたまらなく後者の思想に魅かれるのだった。

見ることと、理解することは違う。

たとえぼくが餌付けをしてグレーシャーベアをおびき寄せても、
それは本当に見たことにはならない。

しかし、たとえ眼には見えなくても、木や、岩や、風の中に、
グレーシャーベアを感じ、それを理解することができる。

あらゆる神秘が壊され続けてきた今、
見えなかったことはまた深い意味を持っているのだ。

「最後の楽園」より抜粋

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登って行ったらちょっとだけ雨が止み・・・視界が開けた・・・なんてきれいな世界が広がっているんだろうと思った。
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足もとを見るとゴゼンタチバナの小さな花がこっちを見て微笑んでいた^^♪
by beautifuljapan | 2009-07-13 16:21 |